工務店の家づくりは

注文住宅を建てるときに、家づくりの流れを把握しておくと、理想の住宅を建てやすいものです。

注文住宅では、ライフスタイルや家族の形に合わせた間取りを実現させ、こだわりを実現することで愛着を抱く人も多くいます。

しかし、家づくりを何度も経験する人は少なく、実際に家づくりの流れをしっかり把握している人はあまりいないものです。

そこで今回は、工務店に依頼したときの家づくりの流れをわかりやすく解説します。

どのような流れで家づくりが進められていくのかを知り、自分たちらしい家を工務店で建ててみてはいかがでしょうか。

計画する

まず、家づくりの流れは計画することから始まります。これは工務店に依頼するときだけに限ったことではありません。

どのような家を建てたいかを考えるときには、暮らしや住む人をイメージしましょう。間取りや外観、機能などの設計をどのようなものにするのか家族で話し合うことも大切です。

これらと同じように大切なことが、予算の計画です。

ローンを利用する場合には、借入額と月々の返済額を考慮し、予算を組まなければなりません。生活がどのように変化するかを検討し、どの程度のローンを組むかを計画しましょう。

返済額を計画したら、金融機関に融資が可能であるかの事前相談を行います。

収入や勤続年数、家族構成などが審査の対象となり、安定的な収入があり、借入に対して返済が可能であるかの審査が行われます。

家づくりの流れは、暮らしを計画することから始まるのです。

イメージする

ローンの借入額や毎月の支払い額を具体的に決めたら、どのような暮らしを実現したいかをイメージする家づくりの流れに移ります。

家族の形やライフスタイル、働き方などを考え、住宅の中に何が必要かをイメージしましょう。

どのような機能が必要なのかがわからないときには、住宅展示場などで実際に機能や設備に触れてみると、よりイメージしやすくなります。

暮らしを具体的にイメージするときには、家族がどのように動くかの動線や、いつどこで誰が何を使って暮らしているかを考えると、キッチンの間取りやそれぞれの部屋の収納などを検討しやすくなります。

探す

どのような家に住みたいかをイメージできたら、どこで暮らしたいかを探しましょう、
住みたい地域や土地柄があるときには、地元の工務店を訪ねることも、探している土地に出会える方法です。

ハウスメーカーなどでは、指定された建築会社で注文住宅を建てることを条件に土地を売っていることもあります。

しかし、工務店にはこのようなシステムはありません。代わりに、地元に密着している工務店が多く、どのような土地であるかをよく知っている工務店が多いです。

実際に住んでみないとわからない交通や生活の便、病院や商業施設の情報なども工務店であればよく知っていることが多いのです。

子育てをしやすい街か、防犯対策は十分であるかなど、一見しただけではわからないことも、工務店ではよく知っていることが多いため、土地を探すときには相談しながら進めると良いでしょう。

加えて、その土地に合わせた住宅の機能も知っています。雨が多く水捌けの良い建物にしたほうが良いか、日差しの入り方にどのような塗料が適しているかなど、工務店ではより具体的な相談ができます。

見積もりと予算のバランス

家を建てたい場所が見つかったら、土地を買ったり、建築会社と契約をしたりします。
このとき大切な家づくりの流れは、見積もりと予算のバランスです。

せっかく家を建てるのだから、さまざまな希望を取り入れたいと思う人は多いでしょう。こだわりを持って、愛着のある家にしたいものです。

しかし、予算には限りがあることも事実です。注文住宅では、1坪の増減で約40万円から50万円程度費用が異なるといわれています。

そのため、費用を抑えられる工務店を選ぶ人が多いです。ただし、工務店では小規模経営であることが多いため、資材の一括管理などをしていません。

希望する住宅によっては、かえって多くの時間と費用がかかることがあるため、見積もりと予算のバランスを考慮して、工務店を選ぶようにしましょう。

具体的な打ち合わせ

注文住宅を工務店に依頼したら、いよいよ具体的な家づくりの流れに入ります。

間取りや部屋の大きさ、部屋数、収納や必要な設備の配置など、それぞれの家族の動線を考えて、何が必要なのかを設計します。

具体的な打ち合わせで大切なことは、現在の暮らしを把握したうえで、将来どのような変化が起きるかを検討することです。

すぐに老後や子どもたちが巣立つ日が来るわけではありません。しかし、暮らしに変化が訪れるときは必ず来ます。どのような変化が想定されるかを考慮して、変化に対応できる家づくりをしましょう。

また具体的に暮らしをイメージすることで、必要な機能や設備を選び、必要な場所に配置することも打ち合わせで決めていくことが大切です。

カタログではなかなか具体的なイメージを掴みにくいため、住宅展示場などで実際に触れてみましょう。

工務店の家づくりは完成後も続く

打ち合わせを終え、着工し、注文住宅が完成すると、工務店との関わりや家づくりの流れは完了すると思う人が多いです。

しかし、家にはメンテナンスが欠かせません。

工務店では、家づくりの最初から施工後のメンテナンスまでを一貫して依頼できるところが多いです。また、暮らしに変化が起きたときに、リフォームを依頼できる工務店もあります。

家を建てるときから、どのような工事が行われたかを把握しており、さまざまな担当者に移行されることがないため、安心して依頼できることが工務店に家づくりを依頼する大きなメリットなのです。

まとめ

今回は、工務店に注文住宅を依頼したときの家づくりの流れを紹介しました。

工務店は小規模経営であることがデメリットに感じることもあります。しかし、家づくりの流れでは地域に密着していたり、希望を伝えやすく実現しやすかったりするというメリットがあります。

加えて、担当者が一貫していることが多く、相談しやすいという特徴もあります。また、工務店であれば完成後のメンテナンスも一貫して依頼できるため、安心です。

暮らしや家族の将来に何が必要なのかを工務店と相談しながら、理想の家づくりを実現してみてはいかがでしょうか。