外壁にタイルを取り入れるときには

外壁の施工にタイルを張るという方法があります。外壁のタイルには、さまざまな種類があり、デザインも多く用意されています。

外壁というと塗料で仕上げるイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。サイディングなどを選ぶ人が多く、タイルを選ぶ人は少数派ともいわれています。

しかし、外壁をタイルにするメリットはさまざまで、加えて工務店に依頼するメリットもあります。

そこで今回は、外壁をタイルにするメリットについて詳しく紹介します。加えて、工務店に依頼するメリットについてもわかりやすく説明しましょう。

さまざまな種類の外壁タイル

外壁は塗料を塗るものだと思っている人は多いのではないでしょうか。

しかし、外壁にはタイル張りにするという施工方法があり、選ぶタイルの種類によって、高級感やデザイン性のある外観に仕上げられます。

外壁のタイルは、約70種類以上があるといわれており、さまざまなメーカーがあります。実際の総数は工務店でも把握できないほどで、洋風や和風、モダンなどから、住宅の雰囲気や住む人のイメージ、暮らし方によって選び方が豊富に用意されています。

また材質もさまざまです。水分を吸収しないタイルや、逆に吸水性の高いタイルもあります。建物の状態や立地、影響されやすい気象などを考慮して選ぶと良いでしょう。

機能性

外壁タイルには、機能性が備えられたものもあります。

単に汚れを落としやすい素材だけではなく、太陽の光によって汚れを分解するものや、雨によって汚れが洗い流されるものなど、暮らしをより快適にする機能があります。

これらの機能を予算や建物に合わせて取り入れることで、劣化を少なくできるのです。

費用の相場は

外壁タイルは、素材によって異なるものの1㎡あたり約1万3,000円から3万5,000円程度が相場です。約30坪程度の2階戸建て住宅では、外壁をタイルにすると、約300万円程度が目安になります。多く使われるサンディングに比べると費用が高く感じるかもしれません。

しかし、多くのメリットがあるのも外壁タイルです。

ただし、流通が少ないものや、機能性の高い外壁タイルを工務店に依頼すると、規模の小さな工務店では入手しにくいため費用が高くなります。

耐用年数と必要なメンテナンスは？

住宅の外壁は、どのような外壁材を使ったとしても、耐用年数に応じたメンテナンスが欠かせません。基本的に永久的な耐用年数を持つ外壁材はないため、適切な時期にメンテナンスが必要です。

耐用年数

建物や立地などによって異なりはあるものの、外壁タイルは約40年程度と長い耐用年数であることが大きな特徴です。モルタルの外壁では約10年から15年程度、サイディングであっても約30年程度の耐用年数であるため、外壁タイルの耐用年数が長いことがわかります。

外壁タイルは、土や石などを高温で焼き固めて形成しているため、耐久性が高く、耐用年数が長いのです。また、硬度があることから、摩擦に強く、傷がつきにくいという特徴も、耐用年数の長さの理由の1つです。

ほかにも、耐用年数が長いため、外壁塗装を塗り替える頻度が圧倒的に少なくて済みます。

メンテナンス

外壁タイルのメンテナンスは、主として洗浄と点検です。
外壁は常に風雨にさらされているため、汚れがつきやすいものです。そのため、外壁タイルであっても、定期的な洗浄が必要です。

ただし、外壁タイルの場合には、スポンジで水洗いが可能で、年に一度、汚れを落とす程度の手入れで十分とされています。

狭い部分に白華現象が現れた場合には、クエン酸を水に溶かしたもので洗浄ができるなど、手入れが手軽であることも、外壁タイルの特徴です。

また、洗浄は工務店に依頼でき、併せて点検も行ってもらうと、異常を早く発見できます。

工務店で外壁タイルを施工すると

メリットの多い外壁タイルの施工を工務店に依頼するメリットもあります。

デザイン性

耐久性の高い外壁タイルは、長く住みたい家づくりをするときに最適なものといえます。
加えて、外壁タイルはデザインも豊富であるため、自分らしい家を工務店でつくりたいときには適しているのです。

外壁タイルの使い方によって、外観の印象を変えられ、住む人に合ったものにできます。

大手ハウスメーカーでは、決められた外壁材から選ばなければならない場合も少なくありません。しかし、工務店では、一人ひとりの希望に合わせた家づくりをしているため、希望に柔軟に対応してくれます。

また工務店には、経験や実績が豊富な職人がいることが多いため、どのような外壁タイルが適しているのか提案を受けられます。

メンテナンスと補修

工務店に外壁タイルを依頼すると、アフターメンテナンスも依頼できます。

施工からメンテナンスを一貫して依頼できるので、どのような工事やメンテナンスを行ったかを把握してもらえます。また、工務店は担当者も変わらないことが多いため、トラブルや不具合が起きても、迅速に対応してもらえることが多いです。

メンテナンスや補修以外でも、暮らしの困ったことを気軽に相談できるのが、工務店に外壁タイルを依頼する大きなメリットの1つです。

注意したいことも

メリットの多い外壁タイルを工務店に依頼すると、さらに多くのメリットが得られます。しかし、注意したいこともあります。

工務店には得意分野があるため、外壁に詳しい工務店に依頼することが大切です。すべての工務店が外壁タイルを取り扱っているわけではないことに注意しましょう。また工務店は規模が小さいため多くの種類のタイルに対応できない場合があります。

そのため、あらかじめ外壁タイルに対応しているか、またどのような種類を取り扱っているかなどを聞いておくと良いでしょう。

まとめ

外壁タイルは、さまざまな種類やデザイン、機能性があります。

また耐用年数がほかの外壁材にくらべると約40年程度と長いため、メンテナンスの頻度を圧倒的に減らせます。日頃の手入れも水洗いなど手軽なもので済むのです。

工務店に外壁タイルを依頼すると、手入れを依頼できるだけではなく、点検を兼ねられ、必要であればメンテナンスも依頼できます。工務店には、施工からアフターメンテナンスまで一貫して依頼できるのです。

ただし、すべての工務店が外壁タイルを取り扱っているわけではありません。そのため、工務店に外壁タイルの施工を依頼したいときには、まずどのような種類の外壁タイルを取り扱っているかなど相談してみましょう。