耐震性の高い家はどこに依頼すれば良い？

日本は世界のなかでも地震が多い国です。その日本での暮らしを考えるとき、家を建てるならば、耐震性が高く、地震に強い家を建てたいと思う人は多いのではないでしょうか。

耐震性の高い家は、人命を守るだけではなく、暮らしに必要な財産を守ります。
しかし、実際に耐震性が高い住宅の建築は、どのような業者に依頼すれば良いのか詳しくわからないという人も少なくありません。

そこで今回は、いつどこで起こるかわからない地震に強い家を建てたいときに工務店を選ぶポイントについて、わかりやすく紹介します。
安心した暮らしを実現させるポイントとは、どのようなものなのでしょうか。

家を建てるときには

家を建てるときの依頼先は、3つに大きく分けられます。
・大手ハウスメーカー
・設計事務所
・工務店
です。

それぞれに良いところと悪いところがあり、どのような家を建てたいかによって、依頼先を選ぶ必要があります。

大手ハウスメーカーでは、すべてが組織化され管理されているため、施工が早く、性能の高い素材を自社工場で量産している場合があります。

しかし、組織化されているため、問い合わせに対しての返答が遅かったり、柔軟な対応が難しかったりすることも少なくありません。
設計事務所に依頼した場合では、デザインが重視され、おしゃれで機能性の高い家を建てられます。

しかし、景観や機能性を重視することで、耐震性が後回しになってしまう場合があります。
工務店では、職人と直接話せることで、それぞれの要求に応じた柔軟な対応が可能です。

しかし、規模が小さい場合が多いため、自社で部材を生産したり管理したりしていることはほとんどありません。

工務店を選ぶときのポイント

ここからは、工務店で耐震性の高い家を建てるときに、どのようなポイントに注意すれば良いかを解説します。

工務店で耐震性の高い家を建てるときには
・ホームページなどで耐震性について解説しているか
・耐震性について論理的に説明できるか
・建築中に説明を受けられるか
・保証とアフターサービスはあるか
などを確認することがポイントです。

それぞれどのようなポイントなのか、詳しく紹介しましょう。

ホームページなどの解説

耐震性の高い家をどの工務店に依頼しようかと考えるとき、ホームページを参考にする人は多いでしょう。
ホームページを見るときに、耐震性について書かれているかを確認することがポイントの一つです。

工務店のホームページには、これまでの施工実績や得意分野が書かれている場合が多くあります。そこで、耐震性について書かれているかを確認しましょう。

工務店にはそれぞれ得意分野があり、耐震性の高い家づくりを得意としない工務店もあります。このような工務店に耐震性の高い家の建築を依頼してもうまくいきません。

そのため、ホームページで施工実績や得意分野などを見て工務店の特徴をよく読み、耐震性についてどのように扱っているかを確認しましょう。

論理的解説

ホームページで耐震性について記載がある場合でも、単に記載があるだけでは安心できません。
どのような耐震性のある住宅を建築したのかを確認しましょう。

また工務店が耐震性について、どのように捉えているかもポイントです。
論理的な解説がなく、単に地震に強い家という抽象的な表現では、どのように地震に強いのかが把握できません。

また耐震性を高めるための、ほかの工務店との違いもわからないままです。
もちろん、ホームページの記載だけで工務店を判断することは難しいでしょう。

そのような場合には、どのような耐震性の家を建築することが可能なのかなどを直接問い合わせて確認するようにしましょう。
耐震には等級があり、構造設計に基づいた安全設計によって設計されているかなどを確認しておくと安心です。

建築中に

建築中に職人と話せる工務店であるかもポイントです。
実際に、どのような施工がされているかを確認し、不明な点があれば、現場で説明を受けられるのかを確認しましょう。

図面などで説明を受けても、実際の現場で見ると、印象が異なる場合もあります。説明を受けた通りの施工が進んでいるか、自分の目で確認できるかがポイントです。

また都度、説明を受けることで安心して家づくりを任せられます。

保証とアフターサービス

家を建てるときには、建てたあとの保証やアフターサービスがきちんと受けられるかも大切なポイントです。
耐震性の高い家を建てても、そのあとで工務店が倒産してしまえば、保証やアフターサービスは途絶えてしまいます。

家には必ずメンテナンスが必要です。そのため、継続的なアフターサービスを得られる工務店を選ぶようにしましょう。

耐震性の高い家を建てるだけではなく、長期的な保証やアフターサービスを受けられるように、地震にも経営にも強い工務店を選ぶことがポイントです。

相談しながら決めていく

家を建てるときには、間取りや機能など家族で話し合って決めていく必要があります。

家族のそれぞれに、家に必要なものは違います。予算や床面積などを鑑みながら、暮らしやすい家がどのようなものであるかを相談しましょう。

また、家族で話し合ったものが実際の家づくりで実現可能かを工務店との打ち合わせで相談しながら決めていくことも大切です。
設備や機能によっては取り入れられないものもあります。

また必要なものがきちんと間取りに取り入れられているかなど、工務店のアドバイスを受けながら進めていくと、より良い暮らしを実現する家づくりができます。

まとめ

今回は、耐震性の高い家を建てるときにどのような工務店を選べば良いか、ポイントをまとめて紹介しました。

耐震性の高い家を工務店に依頼するときのポイントは
・ホームページで解説があるか
・解説が論理的であるか
・建築中に説明を受けられるか
・保証とアフターサービスはあるか
などです。

工務店は、大手ハウスメーカーに比べると規模が小さい場合が多いです。そのため、組織化された管理がされていない場合もあります。しかしその分、それぞれの状況に応じて柔軟に対応してもらえる場合が多いです。

施工実績や得意分野に耐震性の高い住宅が含まれているかを確認することもポイントの一つです。さらに工務店がどのように耐震性について取り扱っているのか詳しく知りたい場合には、直接聞いてみると良いでしょう。

どのような設備や機能が耐震性を高め、暮らしに適したものなのかをよく相談して、納得のいく家づくりを進めてはいかがでしょうか。