注文住宅を建てるときに、間取りを考える時間は、最も楽しい時間ではないでしょうか。しかし、間取りを考えることは、家づくりのなかでも最も重要なポイントでもあります。

失敗したくないと思ったり、後悔しないように間取りを考えるために慎重になる人がほとんどでしょう。
今回は注文住宅の間取りを考えるときに知っておきたいポイントについて、詳しく紹介したいと思います。

また、どのようなポイントを大切に、工務店を選べば良いのかを説明したいと思います。

注文住宅を建てるときには、大手のハウスメーカーに依頼したほうが信頼できると思っている人も少なくありません。しかし、実際は工務店に依頼することのメリットが多くあります。

どのようなポイントを大切にすれば、家族が家に愛着を持ち、それぞれが快適に暮らすことができるのか、わかりやすくお話しします。

ポイント

注文住宅ではどのような間取りにすれば良いのでしょうか。
多くの場合、何度も注文住宅を建てることはありません。

このため、間取りを考えることが初めてという人も少なくないでしょう。

現在の暮らしの過不足を確認し、注文住宅を建てるときには必要なものを揃えたいと考える人は多いでしょうが、実は、間取りを考えるときのポイントはそれだけではないのです。

経験や失敗を知る

自分で考えたり、家族で話し合う前に、まずは情報を集めるという人も多いのではないでしょうか。先に注文住宅を建てた人の経験や失敗を知ることは大切なポイントです。

最近では、注文住宅に関するWebサイトだけではなく、SNSやブログなども情報を集めるために役立ちます。SNSやブログなどでは、実際に注文住宅を建てた人の経験が隠さず書かれていることがあり、イメージしやすいというメリットもあるでしょう。

注文住宅を建てて良かったことだけではなく、失敗したことや後悔していること、注文住宅を建てる前に知っておきたかったことなどの情報発信をしている人は多く、参考にすることができます。

また、似ている家族構成の人の情報を参考にすることで、間取りを決めるときに、こう考えたほうが良い、これが参考になったなどの情報を得ることもできます。

工務店での打ち合わせや、それぞれの業者に説明を受ける前に知っておきたい情報を集めておくと良いでしょう。

計画する

経験や失敗などの情報を集めたら、具体的に計画しましょう。計画には、具体的なイメージが大切なポイントです。

木造住宅は、多くの場合で30年程度が耐久年数だと言われています。30年の間の家族や生活、時代がどのように変化するかを考えましょう。

家に住む人の人や構成、暮らしの変化をイメージすることで、将来を具体的に計画することがポイントです。

注文住宅を建てるときには
* 家事の動きを示す家事動線
* 水回りの配管を示す水回り動線
* 朝の洗面や着替えなどの通勤動線
* プライバシーを守る来客動線
を考えると良いと言われています。家族がどのように動くかを考えましょう。

加えて、音・風・光がどこから入るか、家のどの部分に多く取り入れたいかなど、図面には見えないことをイメージすることもポイントです。

収納

注文住宅の間取りを考えるときには、収納も大切なポイントです。

希望する間取りが実現したとしても、収納がなく結果的にモノで間取りが埋まってしまっては、折角こだわって間取りを考えても台無しになってしまいます。

今住んでいる家にどの程度の荷物があり、どの程度の収納が必要になるのかを把握しましょう。また、収納を考えるときには、場所も大切です。

必要な位置に必要な量の収納がなければ、効率よく過ごすことができません。
それぞれに必要な収納の容量や場所を把握して間取りを考えるようにしましょう。

どのような収納であれば、実現可能であるかを工務店の打ち合わせで聞くことも大切です。

変化

先述したように、家族や生活は変化します。
実は、家も変化することも忘れてはいけないポイントです。

大きな災害などがなくても、屋根や外壁などはときの流れに伴って劣化します。劣化による損傷などを防ぐために、家には定期的な点検やメンテナンスが欠かせません。

注文住宅を建てるときには、使用する素材に応じて点検やメンテナンスがどの程度の頻度で必要になるかを把握しましょう。
屋根や外壁の点検やメンテナンスだけではなく、年を取ればバリアフリーのリフォームを検討することもあります。

リフォームを検討するときに、建て直しのような大掛かりな工事にならずに済むよう間取りを考えることもポイントです。

工務店に依頼するメリット

注文住宅を建てるときには、近くの工務店ではなく大手ハウスメーカーに依頼したほうが良いと思っている人も少なくありません。
しかし、工務店のほうがメリットが多い場合もあります。

確かに工務店は、大手ハウスメーカーのように工場での一括管理のようなシステムがない場合が多いです。しかし、工務店では、注文住宅を建てようとする人それぞれが希望するものに合わせて素材を選ぶなど、家づくりにこだわりを持たせることができます。

また、大手ハウスメーカーに比べると、工務店のほうが柔軟に対応してくれる場合が多いです。
さらに、その土地のことを詳しく知っている工務店であれば、どのような素材が適しているのかアドバイスをもらうことができます。

また注文住宅を建てたあとの点検やメンテナンスも同じ工務店に依頼することもできるのです。

まとめ

ここまで、注文住宅を建てるときに知っておきたいポイントと、注文住宅を工務店に依頼することのメリットについてお話ししました。
注文住宅を建てるときには、間取りの失敗や後悔をしたくないという人がほとんどでしょう。

しかし実際には経験したことがない人が多く、どのような間取りが良いのかわからないことも少なくありません。
そのようなときには、近くの工務店に相談するようにしましょう。

注文住宅を建てるときには、大手ハウスメーカーに依頼したほうが良いのではないかと考える人も少なくありません。しかし、工務店に依頼すれば、それぞれの希望に沿うものがどのようなものであるかなど、柔軟に対応してくれます。

また、注文住宅を建てたあとの点検やメンテナンスも依頼することができるのです。

注文住宅を建てたいと思っているものの、どのような間取りにすれば良いのかわからないという場合には、工務店に相談してみてはどうでしょうか。