家を建てたり、リフォームするときに、頼りにしたいのが工務店です。
大手ハウスメーカーに依頼するという人もいるかもしれません。

工務店は規模が小さいし、システム化されていないからどこを選んで良いのかわからないという人も多いでしょう。
今回は、工務店を選ぶときのポイントについて紹介したいと思います。

確かに工務店は、大手ハウスメーカーとは違って、各部門に分かれていたり、システムがデジタル化していないなどがあるでしょう。

しかし、地域のことをよくわかっていたり、小規模だからこそ、それぞれの家庭にどのような工事が必要かをお客さん目線で考えてくれるのが工務店です。

選ぶときに注目するポイント

工務店を選ぶときには
* 規模やエリア
* 料金プラン
* 工事期間や工事の仕上がり
* 下請けに出さないか
* 経営状況
* 対応
などをチェックすると良いでしょう。

では、それぞれどのような点を注目すれば良いのでしょうか。
詳しく紹介しましょう。

規模やエリア

依頼しようとしている工務店がどの程度の規模の工務店で、どのエリアに対応しているのかをチェックしましょう。
大手ハウスメーカーでは、全国各地に支店や営業所がある場合が多いです。このため、全国に対応している企業も多いです。

しかし、工務店ではその地域に密着していることから、対応しているエリアが限られていることがあります。

選べるプラン

依頼者が何を希望し、どの程度の予算かによって、プランを組んでくれる工務店であるかをチェックしましょう。

大手のハウスメーカーでは、あらかじめいくつかのプランやスケジュールが決められていて、それを選ぶスタイルになっている場合が多いです。

規格化されたものを選ぶことで材料費を安く抑え、工事をスムーズに行うのです。そして、浮いたコストで大々的な広告を売っていることが多いでしょう。

しかし工務店では、料金プランが決められていることはありません。一定の料金の目安は決められていますが、あくまでも目安であり、依頼や希望によって変動することがほとんどです。

工事期間や出来上がり

工務店を選ぶときは、どの程度の工事期間を必要として、どのような仕上がりになるのかをチェックしましょう。
工務店では、大手ハウスメーカーのように工法がシステム化されていないことが多いです。このため、工期が長くかかる場合があります。

また、一つ一つを職人が行うため、すべて同じ仕上がりになることがありません。
しかし、時間がかかっても丁寧な作業を重ねて建てられたものは、長持ちしたり、使い勝手が良い場合があります。

どのような家に、いつ住みたいのかを確認し合える工務店を選びましょう。

下請けに出さないか

自社で施工してくれる工務店であるかも、工務店を選ぶときにチェックしておきたいことの一つです。
工務店であっても、受注だけを行って、実際の作業はさらに小さな工務店に下請けさせるというものもあります。

この場合には、契約する工務店の技術や実績を参考にすることができません。また、下請けに出すことで費用が多くかかってしまったり、トラブルが起きたときに責任の所在が明確でない場合もあります。

経営状況と実績

工務店選びでチェックしたいポイントの一つに、経営状況があります。

いくら技術があって、お客さんの目線でプランや工事を考えてくれる工務店であっても、家を建てたりリフォームしたあとに倒産してなくなってしまったら、家に不具合や不便を感じたときに相談することができません。

近年の施工件数などを確認して、どの程度の受注があり、どの程度の成果を上げているかを把握しておきましょう。
また施工件数を確認するときには、どのような工事を多く請け負っているかをチェックしましょう。

工務店は家づくりの全般を請け負うことが多いですが、なかには専門があったり、得意とする工事技術を持っている工務店もあります。

依頼しようとしている工事に経験や実績があるかを把握しておくと良いでしょう。あまりにも経験がない工務店であれば、選ばないほうが良い場合もあります。

人柄や対応

チェックしたいのは、料金やシステム、工事期間など、誰が見てもわかるものだけではありません。
工務店自体の対応や対応する人の人柄もチェックしましょう。

どれだけ技術のある工務店でも、やはり対応が良くなければ依頼しないほうが良いでしょう。
こちらの質問に丁寧に答えてくれるか、お客さんの目線で工事を考えてくれるかは、チェックしたいポイントです。

また規模の小さい工務店であれば、請け負うことが難しい工事もあります。
そのときにきちんと断ってくれる工務店であるかもチェックしましょう。

親切だからと言って無理して引き受けることが、お客さんにとってはデメリットになることがあると、きちんと把握している工務店を選ぶようにしましょう。

工事が終わっても相談できるか

工事が終わっても、家に不備や不具合が出たときに、相談できる業者かをチェックしましょう。
工事が終わって、もう関わりがなくなってしまう工務店では困ります。

家は暮らしていれば何らかの不具合が出たり、不便に感じることもあるでしょう。
そのときに相談できる工務店に依頼するようにしましょう。

まとめ

ここまで、家を建てたりリフォームするときに、依頼する工務店はどのポイントをチェックすれば良いかについて、紹介しました。
大手ハウスメーカーには、システム化されていたり、効率化が図られているという良い点があります。

しかし、工務店には、職人が一つずつを丁寧に仕上げてくれたり、お客さんに合わせたプランや工法を一緒に考えてくれるところも多いです。

また、地域に密着している工務店であれば、工事が終わったあとも不具合や不便があれば、いつでも相談できる工務店もあります。
ただし、工務店であっても、さらに小さな工務店に下請けに出していれば、費用が余分にかかってしまう場合があります。

また経営状況が悪ければ、アフターサービスを受けようと思うときには、工務店が倒産しているということもあるでしょう。

ほかにも、いくら技術が良く良心的にお客さんのことを考えてくれていても、実際に作業をする人が雑だったり、不機嫌な対応では良い工事をしてもらったと思うことができません。

どのような希望があり、それに沿ってもらうことができるのかを相談できる工務店を選びましょう。
家に関することをいつでも相談できる工務店を選ぶことが家づくりの大切なポイントです。