「そろそろ、この家も古くなってきて、あちこちガタが来ているな」
「両親が本格的に介護が必要になる前に廊下を広くしたり、段差を少なくしないとな」
と思う機会があるのではないでしょうか。

久しぶりに帰った実家であれば「ここはこうしたら便利なのに」と思うこともあるでしょう。
また日常的に暮らしている家では、子どもの成長に合わせてリフォームしようと思う人もいます。

しかし、ほとんどの人にとってリフォームは日常的に経験することではありません。
業者に頼まなければならないこと程度はわかっても、業者選びの基準をあらかじめ知っている人は少ないものです。

今回は、リフォームを依頼するときの業者選びについて「これは知っておこう」と思うものについて紹介したいと思います。

対応技術

リフォームの業者であれば、どのようなリフォームでも対応しているというわけではありません。
屋根や外壁を専門としていたり、全面リフォームばかりを行なっている業者もあります。

また、小規模な段差のバリアフリーなど補修程度のリフォームを専門としている業者もあります。
リフォームの依頼をするときに「ここをこうしたい」という希望が誰にでもあります。

リフォーム業者を選ぶときには、まず自分が希望するリフォームと似た工事を多くおこなっている業者を選びましょう。

経験や実績がある業者であれば、発生しそうな問題がどのようなものであるかを知っていることが多く、事前に説明を受けることができます。

また、業者が得意としているリフォームであれば、必要となる費用やアフターサービスについても、それぞれ詳しいです。
このため、こちらの質問にも的確な返事をもらうことができます。

高すぎず安すぎない見積もり

リフォームを依頼するときには、まず見積もりを取りましょう。
大切なのは、高すぎず安すぎない見積もりです。

ついつい有名な業者に依頼すると、安心できると感じてしまう人が多いです。
確かに有名な業者や大手の会社は、営業や組織がしっかりしている場合があります。

しかし、組織として大きい分、実際の作業は下請けに任せている場合も少なくありません。
下請けに任せると、中間マージンが起こり、直接業者に依頼するより、費用がかかってしまうことがあります。

しかし一方で小さすぎてすべてを一人で行っている業者であれば、日数がかかってしまったり、仕入れなどの単価が高い場合もあります。
また、あまりにも安すぎる業者は、あとから追加料金が発生するかもしれません。

数社の見積もりを取り、サービスや料金の比較をして、高すぎず安すぎない業者を選びましょう。
また、自分が希望するサービスをきちんと受けられるかも、見積もりを取るときのチェックポイントです。

対応や人柄

どれだけサービスや料金が希望するものであったとしても、対応する人や実際の作業員が態度が悪い人だったり、雑な人であれば、リフォームの依頼はしないほうが良いです。

また、見積もりや作業についてわからないことがあったときに、納得のいく詳しい説明を受けることができない業者も選ばないほうが良いでしょう。

説明を受けられたとしても、専門用語ばかりだったり、威圧的な話し方などであれば、避けたほうが良いでしょう。
対応や作業員の態度などは、見積もりには載らないものです。またお金で買うことができないサービスでしょう。

業者にとっては、良い対応をしても悪い対応をしても、一件あたりのリフォーム代金が高くなることはないかもしれません。
だからこそ丁寧に対応している業者であれば、安心して依頼できます。

業者の場所

リフォームを行うときには、実際に作業に入るまでに、業者との契約や打ち合わせなど、業者に出向くこともあります。

また、実際に作業が始まれば、何かトラブルや疑問が起きたときに、対応してもらわないといけないことも起きるかもしれません。
このため、業者と自宅はあまり遠くないほうが良いでしょう。

契約や打ち合わせは、今はオンラインでも行えます。
しかし、実際に対応してもらうためには、現場に来てもらわないといけないことも起きるかもしれません。

何も起きないことが最良です。しかし、何か起きたときに即座に対応してもらえるという安心を得るためにも、あまりにも距離がある業者は選ばないようにしましょう。

口コミ

何事も先輩に学ぶことは大切なことです。今は、インターネットでそれを知ることもできます。

リフォームも同じで、すでに同じ業者にリフォームを依頼した人が、業者の対応やサービスをどのように感じたのか口コミをチェックすることも、業者選びのときの大きな手助けになります。

もちろん、良い口コミも悪い口コミもあるでしょう。

しかし、口コミそのものが多いということは依頼した人が多いということでもあります。その人たちが業者の「これは良かった」「ここは違う業者にすれば良かったかも」という率直な感想を参考にしてみましょう。

リフォーム後のサービスの有無

アフターサービスというと、機械などをイメージする人が多いのではないでしょうか。
しかし、リフォームにも品質保証や、工事中の補償、さらにリフォームが完了したあとの不具合などを保障してくれる会社もあります。

しかし、サービス料が追加されたり、条件がある場合があります。依頼するリフォームがサービスの対象となるのかなど、詳しく説明を聞いて、業者選びのポイントの一つにすると良いでしょう。

まとめ

ここまで、リフォームを依頼する業者を選ぶときのポイントについて、詳しく解説しました。

自分が希望するリフォームの経験がある業者であるか、見積もりを取るときなどの対応は丁寧であるかなど、業者がどのような会社であるかを見極めることが、リフォーム業者を選ぶときのポイントです。

また、リフォームには打ち合わせが必要になることが多く、実際に作業が始まれば連絡をして対応してもらうことも起きるかもしれません。

このため自宅と業者の場所があまりにも遠いという場合は避けた方が良いでしょう。

さらに、これまで依頼しようとしている業者を利用したことがある人は、どのような感想を持ったのかも、業者選びの大切なポイントです。

リフォームについてわからないことは質問し、答えてくれる業者を選び、自分の希望するリフォームを叶えましょう。